「素揚げ」が注目される3つの理由。キーワードは、濃厚・ヘルシー・低GI

素揚げ

けさ放送されたテレビ番組「ZIP!」によると、今「素揚げ」が人気だそうです。

「素揚げ」というのは、食材に衣などをつけずにそのまま揚げた料理のこと。素揚げ専門店まで登場し、ファンが着実に増えているそうなんです。

なぜ今「素揚げ」が人気なのでしょうか。同番組では、「素揚げ」の優れた点が多くの人に認められるようになったからだと結論づけていました。

「素揚げ」の良いところをまとめると、次のようになります。

  1. 食材の濃い味が味わえる。
  2. 低カロリーでヘルシー。
  3. てんぷらやフライと比べるとGI値が低い。

この3点のうち1と2は番組内で紹介されていたものです。そして3については、今回私が補足として付け足したもの。

「素揚げ」の魅力。知ればきっと食べたくなりますよ。

食材の濃い味が味わえる

素揚げ

「素揚げにすると、食材の味が濃くなる」
これは気のせいなどではなく、科学的に言えることなんだそうです。番組中の「天ぷらと素揚げの比較」という企画がとても興味深かったのでご紹介します。

同じ食材を同量、170度で5分揚げた場合の比較です。「天ぷら」は生の時とくらべて水分が18%減少。一方「素揚げ」にすると、27%も水分が減ったそうです。
食材に含まれる水分量が減ると、食材の味がより濃厚に感じられます。ですから、水分の減りが多い「素揚げ」の方が味が濃くなるというわけです。

なるほど、そういうことなんですね。納得です。

低カロリーでヘルシー

素揚げのカロリー

こちらも実験してみると、衣がついた揚げ物よりも素揚げの方が、確かに低カロリーであるようです。

実験に使われていたのは、70gに切り分けたサツマイモ。
それを「天ぷら」にする場合と「素揚げ」にする場合、それぞれのカロリーを調査していました。実験結果は次の通りです。

さつまいものカロリー(70gあたり)
カロリー
生のさつまいも 106kcal
素揚げ 156kcal
天ぷら 235kcal

サツマイモを天ぷらにするとカロリーが倍以上に跳ね上がるのに対して、素揚げだと1.5倍程度にとどまっています。

天ぷらと素揚げ。こんなにもカロリーが違うんですね。驚きました。

天ぷらやフライと比べると、GI値が低い

素揚げ

さて最後はGI値です。

GI値とは「炭水化物が消化されて糖に変化する速さ」を表す数値です。

ある研究報告によれば、GI値が低い食品、つまり「糖に変化するスピードが遅い食品」を中心とした食生活を送ることで、糖尿病や心臓病になるリスクを低く抑えられるそうです。さらに低GI食は、お肌をキレイに保つためにも良いという話もあります。

そんなこと言われると気になっちゃいますよね、GI値。実際私も結構気にしています。

さて揚げ物に話しを戻しますと、天ぷらやフライの衣に使われる小麦粉やパン粉、これらは高GI食品の代表格です。
ですから、天ぷらやフライのGI値を素揚げのGI値と比較した場合、衣がついていない分、素揚げの方がGI値が低いことになります。

GI値を低く抑えるという面からも、あえて「素揚げ」を食べるメリットはありそうですね。

以上3点いかがでしたか。「そんなこと知ってるよ」という方も中にはいらっしゃるとは思いますが、少なくとも私には今朝のテレビ番組はとても勉強になりました。

ヘルシーで美味しい「素揚げ」って、ホントいいですね。わが家の食卓にももっと積極的に取り入れようと思います。

ちなみに番組がすすめていた素揚げは、「アジの干物の素揚げ」。美味しいらしいですよ。さっそく今晩試そうと思います。

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