ちりめん山椒のおすすめレシピをご紹介します。
実山椒の爽やかな香りが食欲をそそる、上品な味の一品です。
調味料をやや控えめにした優しい味付けなので、山椒の実の風味がしっかりと感じられます。
また、じゃこの食感がふっくらとしていて柔らかいのも特徴の一つです。
じゃこを水で湿らせてから調理しているため、加熱してもかたくなりすぎず、ちりめん山椒全体が一体感のある味に仕上がります。
この記事を出すにあたり、京都の人気老舗店の味とも食べくらべてみましたが、個人的には、今回のレシピの方が美味しいと思います。
ご飯のお供にぴったりなのはもちろんのこと、少量を料理に加えて、風味付けに使うのもおすすめです。
ちりめんじゃこの量を選択
このレシピは、使用するちりめんじゃこの量を選べるようになっています。
分量が変わっても、作り方はまったく同じです。
材料
ちりめんじゃこ | 50g |
山椒の実 ※ | 大さじ1と1/2 |
砂糖 | 小さじ1/2 |
みりん | 大さじ1 |
醤油 | 小さじ2と1/2 |
酒 | 50ml |
- 下処理済みの山椒の実。詳しくは下の文中参照。
作り方
山椒の実は、あらかじめアク抜きしたものを使います。
生のまま使うと硬いですし、辛すぎてしまうためです。
なお、アク抜きしたものであれば、冷凍した山椒の実でも同じように使えます。
- ① 山椒の実をきれいに洗います。
- ② たっぷりの湯を沸かし、塩(湯1リットルにつき小さじ1程度)を加え、山椒の実を枝付きのまま5〜6分茹でます。
- ③ 網杓子などですくって取り出し、たっぷりの水にさらします。
水にひたしたまま1〜2時間ほど置きます。 - ④ キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取り、枝を取り除きます。
山椒の辛味を調整する
山椒の実は、茹でてから水に浸しておくと、辛味が抜けます。
山椒の実をたまに食べてみて、辛味がほどよく抜けたら、ザルに上げます。
水にひたす時間は1〜2時間くらいがおすすめですが、まだ辛いと感じる場合は、もう少し時間を延長してください。
なお、2時間以上水に浸す場合は、1時間ごとに水を替えるといいです。
より詳しく:山椒の実の下処理
余った山椒の実の使い道
ちりめん山椒には、山椒の実をあまりたくさんは使いません。
余った山椒の実は、「山椒の実の佃煮」にするとムダなく使えます。
- ⑤ ちりめんじゃこをボールに入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、そのまま1分ほど置きます。
- ⑥ ザルに上げて水気を切ります。
じゃこを水につけてから使う
ちりめんじゃこは、あらかじめ水にさらして、水をある程度吸わせてから煮ます。
そうすると、ちりめん山椒の仕上がりの味に一体感が出ますし、ふっくらと煮上がって、美味しく仕上がります。
- ⑦ 鍋(もしくはフライパン)に砂糖・みりん・醤油・酒を入れ、軽く沸騰させます。
- ⑧ 煮汁が沸騰したら、ちりめんじゃこを加え、ヘラで混ぜて調味料を馴染ませます。
再び沸騰してきたら弱火にして、たまに混ぜながら1分ほど煮ます。
醤油の量はやや控えめにする
このレシピは、お醤油の量を少し控えめにしています。
その方が山椒の実の風味が引き立ちますし、ご飯にたっぷりのせて食べることもできます。
- ⑨ 山椒の実を加え、たまに混ぜながら、弱火でじっくりと煮ます。
水分が完全に飛んだら完成です。
弱火でじっくり煮る
弱火でじっくり火を通すと、味がよく染みて、じゃこがふっくらと仕上がります。
なお、山椒の実を入れるタイミングは、じゃこに十分に調味料を浸透させてからがおすすめです。
そうすると、じゃこと山椒の味や食感にほど良いコントラストが付いて、美味しく仕上がります。
汁気がなくなるまで煮る
煮る時間は、ちりめんじゃこを50g使う場合でトータル8分ほどです。
25gで5分、100gで11分くらいが目安ですが、鍋の大きさなどによっても変わってくるので、汁気がなくなるまで煮てください。
このちりめん山椒は、塩気と甘みが強すぎないため、じゃこの旨味と山椒の風味がしっかりと感じられます。
特に、ところどころにある実山椒が魅力的です。
口に入れると、清涼感のある香りが鼻に抜けていき、とても美味しくいただけます。
優しい味でありながら、しっかりとした存在感のある一品です。
少量を食卓に供するだけで、他のお料理の味がぐっと引き立ちます。
ちりめん山椒の保存期間
このちりめん山椒は、冷蔵で10日ほど日持ちします。
また、長く保存したい場合は、冷凍することも可能です。
冷凍での日持ちは、1ヶ月程度と考えてください。
ちりめん山椒の食べ方
完成したちりめん山椒は、ご飯にふりかけて食べるのが定番ですが、いろいろなお料理にアレンジすることもできます。
たとえば、次のようなお料理の具材として使えます。
- おにぎり
- チャーハン
- 炊き込みご飯
- パスタ
- 卵焼き
- 野菜炒め
また、ちりめん山椒はお酒のおつまみにもぴったりです。
ちりめん山椒を肴にして、日本酒や焼酎をちびちび飲むのもいいですよ。
以上、ちりめん山椒の作り方と食べ方についてお伝えしました。
山椒の実は、5月から6月くらいの時期に旬を迎えます。
スーパーで生の山椒を見かけたら、ぜひお試しください。
ところで、当サイトでは、山椒の実を使ったレシピや京都の郷土料理について別記事で詳しく解説しています。
次の記事もあわせて参考にしてください。
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