ちりめん山椒のおすすめレシピをご紹介します。
実山椒の爽やかな香りが食欲をそそる、上品な味の一品。
調味料をやや控えめにした優しい味付けなので、山椒の実の風味がしっかりと感じられます。
また、じゃこの食感がふっくらとしていて柔らかいのも特徴の一つです。
じゃこを水で湿らせてから調理しているため、加熱してもかたくなりすぎず、ちりめん山椒全体が一体感のある味に仕上がります。

また、わが家でも好評です。
ご飯のお供にぴったりなのはもちろんのこと、少量を料理に加えて、風味付けに使うのもおすすめですよ。
材料
ちりめんじゃこ | 50g |
山椒の実 ※ | 大さじ1と1/2 |
砂糖 | 小さじ1/2 |
みりん | 大さじ1 |
醤油 | 小さじ2と1/2 |
酒 | 50ml |
- 下処理済みの山椒の実。詳しくは下の文中参照。
上のレシピは、ちりめんじゃこ50g分になっていますが、25g分・100g分でも作れます。
その場合は、下の表の分量をご覧ください。
ちりめんじゃこの量を選択
分量 | |
---|---|
ちりめんじゃこ | 25g |
山椒の実 | 大さじ3/4 |
砂糖 | 小さじ1/4 |
みりん | 大さじ1/2 |
醤油 | 小さじ1と1/4 |
酒 | 25ml |
分量 | |
---|---|
ちりめんじゃこ | 50g |
山椒の実 | 大さじ1と1/2 |
砂糖 | 小さじ1/2 |
みりん | 大さじ1 |
醤油 | 小さじ2と1/2 |
酒 | 50ml |
分量 | |
---|---|
ちりめんじゃこ | 100g |
山椒の実 | 大さじ3 |
砂糖 | 小さじ1 |
みりん | 大さじ2 |
醤油 | 大さじ1と2/3 |
酒 | 100ml |
作り方
山椒の実は、あらかじめアク抜きしたものを使います。
生のまま使うと硬いですし、辛すぎてしまうためです。

まず、山椒の実をきれいに洗います。
そして、たっぷりの湯を沸かし、塩(湯1リットルにつき小さじ1程度)を加え、山椒の実を枝付きのまま5〜6分茹でます。


山椒の実が十分に柔らかくなったら、網杓子などですくって取り出し、たっぷりの水にさらします。
そして、水にひたしたまま1〜2時間ほど置きます。
山椒の辛味を調整する
山椒の実は、茹でてから水に浸しておくと、辛味が抜けます。
山椒の実をたまに食べてみて、辛味がほどよく抜けたら、ザルに上げます。
水にひたす時間は1〜2時間くらいがおすすめですが、まだ辛いと感じる場合は、もう少し時間を延長してください。
なお、2時間以上水に浸す場合は、1時間ごとに水を替えるといいです。
より詳しく:山椒の実の下処理

山椒の辛味がほど良く抜けたら、キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取り、枝を取り除きます。
これで山椒の実の下処理はおしまいです。

余った山椒の実は、「山椒の実の佃煮」にするとムダなく使えます。

次に、ちりめんじゃこをボールに入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、そのまま1分ほど置きます。

じゃこを水につけてから使う
ちりめんじゃこは、あらかじめ水にさらして、水をある程度吸わせてから煮ます。
そうすると、ちりめん山椒の仕上がりの味に一体感が出ますし、ふっくらと煮上がって、美味しく仕上がります。

続いて、鍋(もしくはフライパン)に砂糖・みりん・醤油・酒を入れ、軽く沸騰させます。
醤油の量はやや控えめにする
このレシピは、お醤油の量を少し控えめにしています。
その方が山椒の実の風味が引き立ちますし、ご飯にたっぷりのせて食べることもできます。

煮汁が沸騰したら、ちりめんじゃこを加え、ヘラで混ぜて調味料を馴染ませます。
そして、再び沸騰してきたら弱火にして、たまに混ぜながら1分ほど煮ます。

1分ほど経ったら山椒の実を加え、たまに混ぜながら、弱火でじっくりと煮ます。
弱火でじっくり煮る
弱火でじっくり火を通すと、味がよく染みて、じゃこがふっくらと仕上がります。
なお、山椒の実を入れるタイミングは、じゃこに十分に調味料を浸透させてからがおすすめです。
そうすると、じゃこと山椒の味や食感にほど良いコントラストが付いて、美味しく仕上がります。

水分が完全に飛んだら完成です。
煮る時間は、ちりめんじゃこを50g使う場合でトータル8分ほど。
25gで5分、100gで11分くらいが目安ですが、鍋の大きさなどによっても変わってくるので、汁気がなくなるまで煮てください。

このちりめん山椒は、塩気と甘みが強すぎないため、じゃこの旨味と山椒の風味をしっかりと味わえます。
特に、ところどころにある実山椒が魅力的。
口に入れると、清涼感のある香りが鼻に抜けていき、とても美味しくいただけます。
優しい味でありながら、しっかりとした存在感のある一品です。
少量を食卓に供するだけで、他のお料理の味がぐっと引き立ちます。
ちりめん山椒の保存期間
なお、このちりめん山椒は、冷蔵で10日ほど日持ちします。
また、長く保存したい場合は、冷凍することも可能です。
冷凍での日持ちは、1ヶ月程度と考えてください。
ちりめん山椒の食べ方

完成したちりめん山椒は、ご飯にふりかけて食べるのが定番ですが、いろいろなお料理にアレンジすることもできます。
たとえば、次のようなお料理の具材として使えます。
- おにぎり
- チャーハン
- 炊き込みご飯
- パスタ
- 卵焼き
- 野菜炒め
また、ちりめん山椒はお酒のおつまみにもぴったりです。
ちりめん山椒を肴にして、日本酒や焼酎をちびちび飲むのもいいですよ。
以上、ちりめん山椒の作り方と食べ方についてお伝えしました。
山椒の実は、5月から6月くらいの時期に旬を迎えます。
とても美味しく作れるので、スーパーで生の山椒を見かけたら、ぜひお試しください。
ところで当サイトでは、京都の郷土料理について、別記事で詳しく解説しています。
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