じゃがいものおすすめの茹で方をご紹介します。
紹介するのは、鍋を使った茹で方を2つと、レンジを使った茹で方を1つです。
また、記事の最後には、茹でたじゃがいもを使ったおすすめ料理のレシピもお伝えします。
じゃがいもを鍋で茹でるのなら、皮付きの丸ごとを水から加熱するのがおすすめです。
茹で時間は沸騰してから20分〜25分くらいかかりますが、じっくりと加熱することで均等に火が通りますし、じゃがいもの甘みも引き出されます。
また、皮付きのまま加熱するので、栄養も逃しにくくなります。
鍋を使って急ぎで調理したいという場合には、じゃがいもを切ってから茹でるという方法もあります。
だいたい6分〜8分くらいで火が通るので、早く茹で上がるという意味では便利です。
ただ、茹でる際に栄養が流れ出やすくなるという側面もあります。
また、仕上がりも少し水っぽくなりがち。
そうした点をカバーしつつ、なおかつ時短で仕上げるには、次にご紹介するレンジを使う方法がおすすめです。
電子レンジでじゃがいもをチンすると、水にさらさないので、栄養を逃しません。
しかも、じゃがいも1個につき3分くらいで加熱できます。
鍋で丸ごと茹でた場合に比べるとじゃがいもの甘みはすこし控えめですが、十分美味しくいただけます。
じゃがいもを鍋で茹でる
それでは、鍋を使ってじゃがいもを茹でる方法をご紹介します。
丸ごと茹でる
まずは、丸ごとのじゃがいもを鍋で茹でる方法からです。
丸ごとのじゃがいもを、皮を剥かずに、水から茹でる方法。
最初に、この方法のメリットをお伝えします。
じゃがいもを皮付きのまま丸ごと茹でる理由は、ビタミンCなどの栄養の流失を防ぐためです。
料理本のベストセラー、「その調理、栄養の9割捨ててます!」によると、じゃがいもは実はビタミンCが豊富。
みかんと同程度のビタミンCが含まれています。
でも、皮をむいたり、細かく切ったりしてから茹でると、4〜5割ものビタミンCが流出してしまうそうですよ。
じゃがいもを水から茹でる理由は、内部と表面になるべく均等に火を通して、煮崩れを防ぐためです。
湯からじゃがいもを茹でて、内部にまでしっかり火を通そうとすると、逆に表面を加熱しすぎてしまいます。
そうなると、細胞同士をくっつけているペクチンという成分の働きが弱くなるので、表面からボロボロとじゃがいもが崩れる可能性が高いです。
理想を言えば、最初から弱火でじっくりコトコト茹でるのがベストですが、休みの日でもなかなかそんな余裕はないですよね。
ですから、当サイトでは、じゃがいもを火にかけ、沸騰しそうになったら火を弱めるという加熱の仕方をおすすめしています。
そのやり方でも、煮崩れの心配はほぼないです。
続いて、具体的な茹で方をご紹介します。
じゃがいもの個数はお好みです。
じゃがいもが完全にかぶるくらいの水を使えば、いくつでもOKです。
じゃがいも | 好みの個数 |
- じゃがいもを鍋に入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、火にかける。
- 沸騰したら火を弱め、フツフツした状態を保ちながら20〜25分茹でる。
竹串がすっと通るようになったらできあがり。 - アツアツのじゃがいもを30秒ほど冷水に浸すと、皮がむきやすくなる。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
まず、じゃがいも(好みの個数)を鍋に入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、火にかけます。
水の量は、じゃがいもが完全に浸かるくらい使ってください。
【工程2】
沸騰したら、弱めの中火〜中火くらいに火を落とし、そのまま20〜25分茹でます。
この間は、あまりグラグラ沸騰させないようにします。
鍋の中が常に静かにフツフツしているくらいの火加減を保ちます。
竹串がすっと通るようになったら茹で上がりです。
皮をむく場合は、じゃがいもが熱いうちに冷水に30秒ほど浸すと、むきやすくなります。
じゃがいもの芽はスプーンなどで取り除いてください。
切ってから茹でる
次にご紹介するのは、じゃがいもを切ってから茹でる方法です。
この方法には、栄養や旨味が湯に溶け出しやすくなるというデメリットがありますが、鍋を使って短時間で火を通したい時には便利です。
【工程1】
まず、じゃがいもの皮をむき、適当な大きさに切ります。
この時、じゃがいもの芽も、包丁で取り除きます。
皮は残しておいてもOKです。
【工程2】
次に、じゃがいもを鍋に入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、火にかけます。
お好みで塩(少々)を加えると、切って茹でた場合でも、じゃがいもの甘みが比較的出やすいです。
沸騰したら火を弱め、静かにフツフツした状態を保ちながら、6〜8分茹でます。
ザルに上げ、水気を切ったら完成です。
これをマッシュすれば、ポテトサラダもすぐに作れます。
じゃがいもをレンジで茹でる
続いて、じゃがいもをレンジで加熱する方法をご紹介します。
じゃがいもを時短調理したい場合には、切ったじゃがいもを鍋で茹でるよりも、こちらの方法がおすすめです。
湯にさらさないので、栄養や旨味の流出が抑えることができるからです。
ちなみに、下のレシピはじゃがいも1個分になっていますが、複数個を一度にチンすることもできます。
加熱時間は、じゃがいもの量に応じて2倍3倍と増やせばOKです。
じゃがいも | 1個(150g) |
水 | 小さじ1/2 |
- じゃがいもの皮をむき、適当な大きさに切る。
- じゃがいもを耐熱皿にのせ、水をかけてラップをする。
1個(150g)につき、電子レンジ(600w)で3分加熱したらできあがり。
【工程1】
まず、皮をむいて適当な大きさに切ったじゃがいもを耐熱皿にのせ、水(小さじ1/2)を回しかけます。
水を少しかけると、じゃがいもがしっとり仕上がります。
そしてラップをかぶせ、1個(150g)につき、電子レンジ(600w)で3分加熱したら完成です。
2個(300g)を加熱する場合は、6分。
じゃがいもの加熱時間は、下の表を目安にしてください。
個数 | 加熱時間 | |
---|---|---|
600w | 500w | |
1個(150g) | 3分 | 3分30秒 |
2個(300g) | 6分 | 7分10秒 |
3個(450g) | 9分 | 10分50秒 |
チンしたじゃがいもは、丸ごと茹でた場合と比べて、甘みがやや出にくいです。
じゃがいもはじっくり時間をかけて火を通した方が甘く仕上がるからです。
とは言え、レンジを使うとたったの3分で柔らかくなるので、忙しい時には便利ですよ。
茹でたじゃがいものレシピ
最後に、ホクホクに茹でたじゃがいもを使ったおすすめレシピをご紹介します。
茹でたじゃがいもを使った料理と言えば、家庭で1番作られているのは、ポテトサラダかもしれません。
シンプルなポテトサラダだったら、茹でたじゃがいもを潰し、ハムやきゅうりやコーンなどお好みの具材を混ぜ、マヨネーズやこしょうで味付けするだけで完成します。
シンプルなのも美味しいですけど、ここではあえて、ちょっと変わったポテサラをご紹介します。
サバ缶を使ったポテトサラダ。
リンク先では、サバ缶をたっぷり加えたポテサラを2品紹介しています。
爽やかな味わいの本格レシピと、こってりとした旨味のある超時短レシピです。
どちらもとても美味しいです。
ちょっと変わったポテトサラダのレシピをもう1品。
こちらはマヨネーズを一切使わず、たくあんを具材に加えた和風ポテサラです。
たくあんの食感が良いアクセントになります。
ジャガイモキュウリタクアン大葉すし酢サラダ油砂糖塩
茹でたじゃがいもを使った料理だったら、コロッケも外せません。
こちらは、丸めもせず、また、揚げもせずに作れる超時短コロッケ。
スプーンで掻き出すようにして食べることから、「スコップコロッケ」という名前が付いています。
茹でたじゃがいもさえあれば、調理はとても簡単。
ひき肉や玉ねぎを炒めてじゃがいもに混ぜ、パン粉とオリーブオイルをかけ、オーブンで焼くだけです。
ひき肉玉ネギジャガイモ塩コショウみりん豆乳オリーブオイルパン粉
茹でたじゃがいもをもとに、マッシュポテトを作るのもいいですよ。
上の写真は、料理愛好家の平野レミさんが考案した「マッシュポテトツリー」。
このツリーの部分は、茹でたじゃがいもで作ったマッシュポテトでできています。
このマッシュポテトは、クリスマスに限らず、普段のお料理としてもおすすめ。
潰したじゃがいもに、バター・生クリーム・塩こしょうを混ぜたら完成です。
料理愛好家の平野レミさんのレシピ
ジャガイモバター生クリーム塩コショウパプリカピーマンローズマリー焼き海苔
こちらは、スペイン風オムレツ「トルティージャ」です。
茹でたじゃがいもは、トルティージャのポピュラーな具材。
このレシピでは、じゃがいもを粗めに潰して、卵液に混ぜ込みます。
素朴で優しい味わいと、じゃがいものほどよい食感が魅力的です。
フードコーディネーターの広沢京子さんのレシピ
卵ジャガイモ玉ネギ塩EXVオリーブオイル
「ポテトチーズもち」
最後にご紹介するのは、北海道の郷土料理「いももち」のレシピ。
茹でたじゃがいもを潰し、片栗粉を混ぜて形を整え、甘じょっぱいバター醤油を絡めていただきます。
このいももちは、中にチーズを入れて焼くので、食べ応えがありますよ。
料理研究家の栗原心平さんのレシピ
じゃがいも片栗粉塩とろけるスライスチーズバター醤油砂糖
以上、茹でたじゃがいもを使ったおすすめレシピでした。
どれも簡単でとても美味しいですよ。