
じゃがいものおすすめの保存方法と保存期間をご紹介します。
じゃがいもは、野菜の中では、比較的「常温」での保存に向いた食材です。
涼しい季節であれば、丸ごとのじゃがいもを冷暗所で保存すればOK。
2〜3ヶ月日持ちするので、大量のじゃがいもを購入した場合も安心です。
また、じゃがいもは、冷蔵庫に入れることでさらに長期間保存できます。

ただし、既に切ってしまったじゃがいもや皮をむいたじゃがいもは、冷凍しないと長期保存できません。
じゃがいもを「冷凍」した場合の日持ちは、冷蔵や常温よりも短くて、だいたい1ヶ月ほどです。

そのうえ、使うときにわざわざ解凍する必要がなく、他の食材と一緒に加熱するだけなので、意外と便利ですよ。
ちなみに、冷凍じゃがいもには、生のじゃがいもとくらべて、火の通りが良いというメリットもあります。
一方で、ホクホクした食感を感じにくくなり、ややねっとりとした歯ごたえが出やすいです。
じゃがいもの常温保存

丸ごとのじゃがいもの常温保存期間:2〜3ヶ月
生のじゃがいもを保存するのなら、常温保存が一番手軽です。
じゃがいもを常温保存する場合は、新聞紙で軽く包み、直射日光が当たらない気温が低い屋内に置きます。
このとき、じゃがいもに土が付いていても、洗わずにそのまま保存するのがおすすめです。
その方が日持ちしやすくなります。
保存場所としては、例えば、キッチンの収納棚やシンクの下などが挙げられます。
また、階段下収納も悪くありません。
新聞紙がない場合は、紙袋や段ボールに入れてもOKです。
特別な保存容器を用意する必要はありません。
じゃがいもは、屋外など光が当たる場所に放置すると、芽がでやすくなったり、表皮が緑色に変色しやすくなります。
ですから、自然光にも人工光にも当たらない暗いところで保存するのがポイントです。
ただし、夏季などの暑い時期に限っては、後ほど紹介する冷蔵保存の方が安心です。
ちなみに、保存の際にりんごを一緒に入れておくと、りんごから出るエチレンガスによって、じゃがいもの発芽を抑えることができます。
じゃがいもの冷蔵保存

丸ごとのじゃがいもの冷蔵保存期間:6ヶ月
手軽さで言えば常温保存ですが、じゃがいもを長期間保存したいのなら、冷蔵庫に入れるのがおすすめです。
また、夏場の蒸し暑い季節にも、冷蔵保存の方が向いています。
実際に、じゃがいも農家も、空調設備の付いた業務用の大きな冷蔵施設で、出荷前のじゃがいもを保存しているそうです。
冷蔵保存する場合は、じゃがいもが冷えすぎないように新聞紙で包み、乾燥しないようにビニール袋に入れて軽く口を閉じます。
丸ごとのじゃがいもの日持ちは6ヶ月ほど。
これだけ長く保存できれば、一人暮らしでも安心ですし、じゃがいもをわざわざ保存食に加工する必要もありません。
なお、じゃがいもの冷蔵保存は、味の面でもメリットがあります。
じゃがいもは、冷蔵室で保存すると糖度が2倍にアップするのだとか。
凍らないように防御する作用が働き、ブドウ糖を作り出すためだそうです。
冷蔵室の温度は3〜6度くらいに設定されていますが、野菜室は、それよりも高い4〜7度くらいに設定されています。
ですから、糖度を重視するなら野菜室よりも冷蔵室の方が適していると言えます。
ただし、じゃがいもが凍ってしまうと糖が増えないので、甘みを出したい場合は、凍る可能性があるチルド室や冷凍室に入れるのはNGです。
とは言うものの、冷蔵室にまったく空きがないということもあると思います。
そんな場合は、野菜室でももちろんOK。
保存期間は、冷蔵室でも野菜室でも変わりません。
切ったじゃがいも&茹でじゃがいもの冷蔵

切ったじゃがいもの冷蔵保存期間:3〜4日
切ったじゃがいもや、加熱調理したじゃがいもは、冷蔵してもあまり日持ちしません。
切ったじゃがいもは、ラップで包んだうえで1週間、茹でたじゃがいもにいたっては、ラップで包んだうえで2〜3日と考えてください。
これらを長期保存するのなら、冷凍の方がおすすめです。
じゃがいもの冷凍保存

じゃがいもの冷凍保存期間:1ヶ月
スライスしたじゃがいもや茹でたじゃがいもも、冷凍することで長期間保存することができます。
冷凍した場合の日持ちは、だいたい1ヶ月です。
生のじゃがいもの冷凍保存の仕方
生のままのじゃがいもを切ってから冷凍する場合は、解凍後にどのような料理にするかを考えたうえで切るのがおすすめです。
たとえば、肉じゃがにするのなら一口大。
フライドポテトにするのなら棒状。
茹でて使うのなら、火が通りやすいように薄い輪切りなど。
いずれかの方法で切り分けて、保存袋に入れ、中の空気を抜いて冷凍庫に入れます。

凍ったじゃがいもを料理に使う際には、解凍は不要です。
凍ったままの状態で、鍋に入れて煮たり、揚げたりすることができます。
また、冷凍じゃがいもは、生のじゃがいもと比べて、火の通りがずっと良いので、調理時間が大幅に時短になります。
ただ、生のじゃがいもを冷凍すると、ホクホクした食感を感じにくくなり、また、ねっとりとした食感がやや出やすくなります。
そうした食感の変化が気になる場合は、加熱調理したうえで、マッシュポテトなどに加工して冷凍するのがおすすめです。
加熱したじゃがいもの冷凍保存の仕方

また、じゃがいもは、加熱してから冷凍することもできます。
こちらも、保存期間は1ヶ月。
調理した後に冷凍するメリットは、解凍後にすぐに食べられることです。

これらを解凍する際には、自然解凍かレンジがおすすめです。
以上、じゃがいもの保存方法をお伝えしました。
じゃがいもは常温でもかなり日持ちするので、便利な食材ですよ。