エビや貝を風味を損なわずに冷凍保存する方法をご紹介します。
エビや貝の冷凍方法を調べると、おそらく最もポピュラーなのは、「さっと洗って(エビは事前にハラワタなどを取り除く)水気をしっかりと拭き取り、空気が入らないようラップでぴったりと包む」というものでしょう。
私もずっとそうしてきたのですが、食品の冷凍学を研究されている東京海洋大学の鈴木徹教授によると、より酸化しにくく風味を損なわない冷凍保存法があるようです。
水に浸して冷凍
情報元の同雑誌によると、エビや貝は水に浸して冷凍すると氷の膜が食材の酸化を防ぐため、風味を損なわずに冷凍できるそうです。
鈴木教授がすすめる冷凍のしかたを簡単にまとめました。
エビの冷凍保存法
まずは頭やハラワタを取り除いて、さっと洗います。その後、使いやすい分量ずつ小分けに保存容器(冷凍に耐えるビニール袋でも可)に入れて、浸るくらいの水を注ぎます。フタをして冷凍。
料理に使う際には、凍ったままフライパンで加熱。フライなどにする場合は、保存容器ごとバットに入れた水に浸して自然解凍。水気を拭き取ってから調理をします。保存期間は約1か月。
貝類の冷凍保存法
まず必要な場合は砂抜きをします。貝を保存容器(冷凍に耐えるビニール袋でも可)に入れて浸るくらいの水を注ぎ、フタをして冷凍。あさり・しじみ・はまぐりなどで、この保存方法が使えます。
解凍法として最も理想的なのは、氷ごとフライパンで炒めたり、酒蒸しにする方法。即加熱しないと、殻が開かないことがあるようです。もしくは常温で自然解凍も可能ですが、あまりおすすめはできないとのこと。なお、冷蔵庫内での解凍はNGです。保存期間は約3か月。
水に浸したまま冷凍できるんだったら、水気を拭き取ってラップでぴったり包むなんてことをするより断然ラクですよ。