ミヤンマーでよく食べられているという、納豆のトマト煮を作ってみました。
レシピは、世界の豆料理が紹介されている「マメな豆の話―世界の豆食文化をたずねて (平凡社新書)」という本の情報をもとに、私が作りました。

同著には、ミヤンマーにおける代表的な納豆の食べ方が次のように記されています。
市場で買ってきた生納豆は、つぶしてスープに入れる。各種の炒め物、とくにタマネギとニンニクをたっぷりの油で炒め、生納豆、トウガラシを加えてさらに炒めたものは、これだけでメインのおかずになる。ここにトマトをいれて煮た料理もあった。
ミヤンマーでは、納豆を潰してスープに入れるようです。
そして、納豆に玉ネギ・ニンニク・トウガラシを加えて炒めたり、それにさらにトマトを加えて煮込んだりすることもあるようです。
私はこれらのアイデアを折衷して、納豆を軽く潰し、炒めた玉ネギ・ニンニク・トウガラシなどを合わせてトマト煮にしてみました。
また使用する納豆は、水洗いして粘り気をさっと取り除きました。
同著によると、在日のミヤンマー人は、粘りが強い日本の納豆を、洗って使っているそうです。ミヤンマーの納豆は、もともと粘り気が少ないからだとか。
私も同じように、粘りを取り除いてから料理に使ってみました。
ミヤンマー風納豆のトマト煮の作り方
納豆 | 2パック |
玉ネギ | 70g |
ニンニク | 1かけ |
ショウガ | 1/3かけ |
トマト水煮 | 150cc |
クミン(ホール) | 小さじ1 |
唐辛子粉 | 小さじ1 |
サラダ油 | 大さじ2 |
塩 | 小さじ1/2 |
- 玉ネギ・ニンニク・ショウガをみじん切りにする。
- 納豆をザルに入れて洗う。納豆の粘りを落とす。水気を切る。
- 納豆を軽く包丁で叩く。
- 鍋にサラダ油・ショウガ・ニンニク・クミン・唐辛子を入れ、香りを出す。
- 4に玉ねぎを投入。しばらく加熱したら、納豆も加えてさっと炒める。
- トマトの水煮を入れ、しばらく煮込む。塩で調味したらできあがり。
ミヤンマーの納豆料理にクミンが使われているか分かりませんが、このトマト煮にはクミンの風味が合うと思ったので使ってみました。
勝手に想像して作った料理ですが、まったく違和感なく、納豆を美味しくいただくことができました。
発酵によって引き出された納豆の旨みが、スープの良いダシになっています。
トマトにはグルタミン酸という旨み成分がたくさん含まれているようなので、トマトと納豆という組み合わせは最強です。
これからこのトマト煮を、うちの定番料理にしようと思います。