わが家では、毎朝、お香を焚く習慣があります。
先日は、バラの香りのお線香をご紹介しましたが、今回はジャスミン。
爽やかで清々しいジャスミンの香りは、これから夏に向かって重宝しそうです。
ところで、ジャスミンの生花の香りをかいだことってありますか?
「あるよ」って言う人は、日本人では意外と少ないんじゃないかと思うんです。私も普段の生活の中で、ジャスミンの生花の香りに出会うことって、まずありません。
エロティックな寺院とジャスミンの香り
私が初めてジャスミンの生花の香りに出会ったのは、日本ではなく、インド。
今から12年ほど前のことです。インドを旅行しているときに、ジャスミンの花が咲き誇る、まさに花園のような場所に遭遇しました。インド中部のカジュラホという小さな村にある、ヒンドゥー教の寺院でのことです。
小さな村にもかかわらず、名の知れた観光地であるカジュラホ。この村の寺院の外壁には、美しい彫刻が刻まれています。
ご覧ください。こちらがその有名な彫刻です。
ミトゥナ像と呼ばれるエロティックなレリーフ。この寺院にはたくさんのミトゥナ像が刻まれており、宗教施設であるにもかかわらず、とても官能的な雰囲気に覆われています。そして、この寺院を囲むようにしてジャスミンの花が咲き誇っているのです。
私が初めてこの寺院を訪れたのは、早朝のことです。
薄っすらと暗い中に咲く、白いジャスミン。昨晩の雨露に濡れてしっとりとした芳香が辺りに立ち込めていました。
「この白い花の香りって、何だかこのお寺の雰囲気にとってもよく合ってる。」
これが私がジャスミンの生花の香りに初めて出会った時の感想です。
ジャスミンの香りの効能
さて、今回ジャスミンのお香を購入した私は、ジャスミンの精油の効能をネットで調べてみました。
すると、その香りには強い催淫作用があるとの記述がチラホラと。
どこまで科学的な根拠があるのかは分かりませんが、インドのあの寺院のことを思い出して、妙に納得してしまいました。
また、サイトによっては、ジャスミンには気持ちを明るく前向きにする効果があり、抗うつ作用もあると書いているところもあります。
まあ、その効能はとりあえず置いておいたとしても、このお線香が素敵な香りであることはたしかです。
ジャスミンの香りのお線香。オススメですよ。
Khajuraho temple figures by ruffin_ready