老舗和菓子店「舟和(ふなわ)」の芋ようかんの再現レシピをご紹介します。
考案したのは、サイゲン大介こと、お笑いコンビ うしろシティの阿諏訪泰義さん。
サイゲンさんは元プロの料理人で、料理を味見するだけでその味を忠実に再現する、神の舌をお持ちなのだそうです。
舟和は浅草に本店がある有名和菓子店で、そこの人気商品である芋ようかん(写真右)は、東京みやげの定番です。
風味と食感が良く、味わいが上品で、とても美味しいです。
サイゲンさんによると、そんな舟和の芋ようかんは、「黒糖」と「粉寒天」を使えば、簡単に再現できるとのこと。
蜜芋のようなコクのある上品な甘さを「黒糖」で、またしっかりとした歯応えを「粉寒天」を使って表現できるそうです。
実際にサイゲンさんの芋ようかんを作ってみたところ、十分美味しいです。
甘みとコクが感じられて、家庭で作る芋ようかんとしては、かなりのおすすめレシピ。
でも、手作りレシピとしては相当良いと思います。
芋ようかんの作り方を詳しくお伝えします。
(一部情報元:日本テレビ「あのニュースで得する人損する人」2016年2月18日放映)
サイゲン大介さんの、舟和の芋ようかんの再現レシピです。
調理のポイントは、3つあります。
- サツマイモの皮は、少し厚めにむく。
- サツマイモは、水から茹でる。
- サツマイモをペースト状にする時は、フードプロセッサーに少し長めにかける。
それぞれのポイントの詳細は、写真をもとにレシピの解説をしながら、順に説明します。
材料
サツマイモ | 750g |
黒糖 | 12g |
上白糖 | 93g |
粉寒天 | 9g |
水 | 200cc |
塩 | 1g |
舟和の芋羊羹の作り方
- ① サツマイモ(750g)を3センチくらいの輪切りにして、少し厚めに皮をむき、水にさらします。
なめらかな食感を出すために、サツマイモは少し厚めに皮をむきます。
また、皮をむいたサツマイモは水にさらし、アク抜きをします。
- ② サツマイモを鍋に入れ、サツマイモがかぶるくらいの水を注ぎ、火にかけます。
沸騰したら10~15分茹で、ザルに上げて水気を切ります。
サツマイモは、水から茹でます。
沸騰した湯に入れて茹でると、水分を吸ってジュクジュクになってしまいやすいためです。
- ③ 茹でたサツマイモ・黒糖(12g)・上白糖(93g)・塩(1g)を、少し長めにフードプロセッサーにかけ、ペースト状にします。
- ④ サツマイモペーストを耐熱ボールに移し、ラップをかぶせて、電子レンジ(600w)で3分加熱します。
サツマイモは、少し長い時間をかけて、フードプロセッサーでペースト状にします。
フードプロセッサーに長時間かけることで、サツマイモの繊維をしっかり断ち切り、粘り気を出して、濃厚な芋ようかんを作ります。
- ⑤ 粉寒天(9g)と水(200cc)を鍋に入れ、ヘラで混ぜて寒天を完全に煮溶かします。
- ⑥ レンジで加熱したてのサツマイモに、粉寒天を溶かしたものを加え、ヘラでよく練ります。
寒天は、サツマイモが熱いうちに加えると、しっかり混ざります。
- ⑦ サツマイモを型に詰め、表面をヘラで平らにします。
ラップをかぶせて、冷蔵庫で12時間ほど冷やし固めたら完成です。
上の写真の右側が、冒頭のレシピで作った芋ようかんです。
そして、左にあるのが、本物の芋ようかん。
ちなみに、奥に見えるのは、芋ようかんと並ぶ舟和の人気菓子、「あんこ玉」です。
本物の舟和の芋ようかん方は、表面がツルンとしていてとてもきれい。
また、キメが細かくて、サツマイモの繊維がまったく分からないくらいなめらかです。
近くでよく見ると、陰影のある深い色合いや質感がとても美しいです。
そして、しっかりとした歯応えがあり、まるで焼き芋を使っているかのような香ばしさがあります。
こちらは、冒頭のレシピで作った芋ようかん。
本物とくらべると、少し柔らかめの食感で、キメはやや粗めですが、甘みはほど良いです。
本物の舟和の芋ようかん(写真左)は、見た目や味を良く観察すると、神業と思えるほどよく出来ています。
材料はシンプルなのに、そっくりに作るのはとても難しいです。
上で紹介したレシピは、家庭で作る芋ようかんだったら十分に満足できる味です。
簡単に作れますので、是非お試しください。