サイゲン大介こと、お笑いコンビ うしろシティの阿諏訪泰義(あすわたいぎ)さんが考案した、「CoCo壱番屋」のカレーの再現レシピをご紹介します。

サイゲンさんは元プロの料理人で、料理を味見するだけでその味を忠実に再現する、神の舌をお持ちとか。
相方の金子学さんと共著で、「うしろシティ 料理男子と裁縫男子」という本を出版しています。
さてサイゲンさんによると、CoCo壱のカレーは、次の3つの味のポイントをおさえると、忠実に再現できるそうです。
- 複雑な苦味
- 食べ進めるうちに感じる独特の辛味
- 後味のふわっとした優しい酸味
それぞれの味をどのような食材を使って再現したのか、後ほど詳しく説明します。
サイゲンさんのレシピ通りに作ってみたところ、玉ネギの甘みと肉の旨味が引き立つ、フルーティーで美味しいカレーが出来ました。
私はこれまで、CoCo壱のカレーを一度も食べたことが無かったので、テイクアウトして、サイゲンさんのカレーと比較してみました。感想は後述します。
(一部情報元:日本テレビ「あのニュースで得する人損する人」坂上忍の得ワザ 2016年1月14日放映)
サイゲン流CoCo壱カレーの作り方
サイゲン流CoCo壱番屋のカレーのレシピです。
なお分かりにくい工程は、後ほど写真をもとに説明します。
豚バラスライス | 50g |
玉ネギ | 100g |
ニンジン | 30g |
サラダ油 | 大さじ2 |
水 | 600cc |
コンソメ | 小さじ2 |
フライドオニオン | 大さじ2 |
カレールー(※) | 35g |
カレー粉 | 小さじ1/2 |
ウスターソース | 小さじ1 |
中濃ソース | 小さじ1 |
砂糖 | 小さじ1/2 |
塩 | ふたつまみ |
ホワイトペッパー(コショウでも可) | 1g |
インスタントコーヒー | ふたつまみ |
酢 | 小さじ1/2 |
ご飯 | 適量 |
※ハチミツやフォンドボーなどが入っていない、シンプルなルーを使用。
- 玉ネギは、2ミリくらいの薄切りにする。ニンジンは、薄い半月切りにする。豚バラ肉は、1センチくらいの短冊切りにする。
- 温めた鍋にサラダ油を引き、少し焦げめがつくまで、玉ネギを中火で炒める。
さらにニンジンと豚バラ肉を加えて炒める。
水・コンソメ・フライドオニオンを加え、6分煮る。 - 2をミキサーにかけ、ペースト状にする。
- 3を再び鍋に入れ、カレールーとカレー粉を加えて溶かす。
さらにウスターソース・中濃ソース・砂糖・塩・ホワイトペッパーを加える。
最後にインスタントコーヒーと酢を加えて風味づけをし、5分ほど弱火で煮込む。 - ご飯を皿に盛り、4をかけたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
サイゲン流CoCo壱カレーの作り方
【工程1】
まず野菜を切ります。
玉ネギは2ミリくらいの薄切りに、ニンジンは、薄い半月切りにします。
そして豚バラ肉は、1センチくらいの短冊切りにします。
煮込んだ具材は後でミキサーにかけてしまうので、火が通りやすいように薄めに切れば良いと思います。
【工程2】
続いて、野菜を加熱します。
温めた鍋にサラダ油を引き、玉ネギを投入。
上の写真くらい焦げ目がつくまで、玉ネギを中火で炒めます。
サイゲンさんいわく、カレーにするにはちょっと焦げ過ぎというくらいの炒め加減です。
CoCo壱番屋のカレーの複雑な苦みを再現するために、玉ネギをあえて焦がし気味に炒めます。
玉ネギに焦げ目がついたら、ニンジンと豚バラ肉を加え、炒めます。
使用する野菜は、あえて玉ネギとニンジンだけにします。
サイゲンさんによると、CoCo壱番屋のカレーは、さまざまなトッピングに合うように、あまり多くの野菜は使っていません。
豚肉の色が変わったら、水・コンソメ・フライドオニオンを加え、6分煮ます。
CoCo壱番屋のカレーの複雑な苦みを再現するために、フライドオニオンを加えます。
【工程3】
次に、鍋の中身をミキサーにかけ、ペースト状にします。
【工程4】
ペースト状にしたら、再び元の鍋に戻します。
そしてカレールーとカレー粉を加え、煮溶かします。
さらにウスターソース・中濃ソース・砂糖・塩・ホワイトペッパーを加え、よく混ぜます。
CoCo壱番屋のカレーを食べ進めるうちに感じる独特の辛みを、市販のルーとカレー粉、そしてホワイトペッパーで表現します。
ホワイトペッパーを使うと、ブラックペッパーとは違った、爽やかな辛味が後に残ります。
仕上げにインスタントコーヒーと酢を加えて風味づけをし、5分ほど弱火で煮込みます。
CoCo壱番屋のカレーの後味のふわっと優しい酸味を、インスタントコーヒーと酢で再現します。
なおインスタントコーヒーと酢は、風味が飛ばないように、最後に加えます。
【工程5】
ご飯を皿に盛り、カレーをかけたらできあがり。
豚肉の旨味と玉ネギの甘みが引き立つ、とても美味しいカレーが出来ました。
さて、私はCoCo壱のカレーを食べたことが無いので、さっそくサイゲンさんのカレーと食べ比べてみました。
左側がCoCo壱の「ポークカレー」。
サイゲンさんのカレーに一番近そうなメニューを選んできました。
右側が、サイゲンさんのレシピで作ったカレーです。
見た目はどちらもサラッとしていて、そっくりです。
お味の方も、2つを食べ比べないと、違いがよく分からないと思います。味の印象は良く似ています。
でも実際に並べて比較してしまうと、当たり前ですが、差が見えてきます。
私は、サイゲンさんのカレーの方がダンゼン美味しいと思いました。
私の味覚では、CoCo壱のカレーはちょっとクセがあります。
安いチョコレートのようなまったりとした苦みを感じます。
また、少し脂っこいです。
サイゲンさんのカレーは、素材の味がよく出ています。
玉ネギの味も豚肉の味も、よく分かります。
もしかしたら、CoCo壱のカレーに使われている肉や野菜は、もっとずっと少ないんじゃないかな。
お皿を並べて食べ比べすると、本物のCoCo壱のカレーとサイゲンさんのカレーには、このようにけっこう大きな違いがあります。
でもサイゲンさんのカレーはとても味わい深くて美味しいので、それで良いと思いますよ。
【追記】
「サイゲン大介さんの人気レシピ」を、写真つきで紹介しました。合わせて是非ご覧ください。