
ブロッコリーは、栄養たっぷりの緑黄色野菜です。
ビタミンやミネラル、食物繊維など、健康を支える成分がぎゅっと詰まっています。
この記事では、ブロッコリーに含まれる具体的な栄養素と健康効果について詳しく解説します。
また、ブロッコリーの栄養を逃さない食べ方も紹介します。
ブロッコリーに含まれる栄養成分【一覧表】
まずは、ブロッコリー(可食部100gあたり)に含まれる主な栄養素を見てみましょう。
栄養成分 | 含有量 | 主な効果・効能 |
---|---|---|
ビタミンC | 140mg | 抗酸化作用、美肌効果、免疫力アップ |
βカロテン | 900μg | 粘膜保護、視力維持、抗酸化作用 |
葉酸 | 220μg | 貧血予防、胎児の発育サポート |
カリウム | 460mg | 血圧コントロール、むくみ予防 |
食物繊維 | 5.1g | 腸内環境改善、便秘予防 |
ビタミンB1 | 0.17mg | 糖質の代謝をサポート |
ビタミンB2 | 0.23mg | 脂質の代謝をサポート、皮膚や粘膜の保護 |
カルシウム | 50mg | 骨や歯の強化 |
ブロッコリーは、ビタミンだけでなく、ミネラルや食物繊維も豊富に含んでいる万能食材です。
ブロッコリーの健康効果まとめ
ブロッコリーを食べることで、次のような効果が期待できます。
- 免疫力アップ・風邪予防(ビタミンC、βカロテン)
- 美肌・老化防止(ビタミンC、抗酸化成分)
- 高血圧やむくみの予防(カリウム)
- 貧血予防(葉酸)
- 腸内環境の改善(食物繊維)
- 生活習慣病の予防(スルフォラファンの抗酸化作用)
とくにビタミンC量はレモン果汁の約2〜3倍といわれており、ブロッコリーは「最強の美容・健康野菜」とも称されるほどです。
注目成分「スルフォラファン」とは?
ブロッコリーには、「グルコシノレート」という成分が含まれています。
これが切ったり噛んだりすることで「ミロシナーゼ」という酵素と反応し、健康効果の高い成分「スルフォラファン」に変わります。
スルフォラファンの主な効果
- 強力な抗酸化作用
- 肝臓の解毒酵素を活性化
- がん予防効果が期待できる
特に、スルフォラファンは加熱に弱いため、加熱する前にブロッコリーを細かく刻んで5分ほど置いてから加熱すると、効果を最大限引き出せます。
ブロッコリーの栄養を逃さない食べ方
このように栄養豊富なブロッコリーですが、その栄養をしっかりと摂るためには、食べ方にも気を配るのがおすすめです。
蒸す・レンチンがおすすめ
ビタミンCやミロシナーゼは熱に弱いので、加熱しすぎには要注意。
また、ビタミンCには水に溶けやすいという性質もあるので、その点にも気を配る必要があります。
結論から言うと、ブロッコリーを加熱する場合は、「蒸す」もしくは「電子レンジで加熱する」と栄養の損失を抑えられます。
次点は「炒める」。
ブロッコリーを炒める方が、ビタミンの損失が大きくなると言われています。
そして、栄養の面で、もっとも避けた方がいいのは「茹でる」です。

茹でたブロッコリーも美味しいんですけどね。
栄養を最優先に考えるなら、避けた方が無難です。
なお、当サイトでは、ブロッコリーを加熱する方法について別記事で詳しく解説しています。
蒸したりレンチンしたブロッコリーに、マヨネーズやドレッシングをかけるだけで、十分美味しくいただけますよ。
炒め物・蒸し焼きのレシピ
また、ブロッコリーを炒めたり蒸し焼きにしたりする場合は、次のレシピが参考になります。
詳しい作り方をリンク先で解説していますので、ぜひご覧ください。
よくある質問(FAQ)
冷凍ブロッコリーでも栄養は摂れますか?
はい、冷凍ブロッコリーでも基本的な栄養素(ビタミンCや食物繊維など)は残っています。
ただし、冷凍・解凍の過程で多少栄養素が減少するため、なるべく加熱しすぎず使うのがコツです。
ブロッコリースプラウトとは何が違うの?
ブロッコリースプラウトは、ブロッコリーの新芽(発芽直後の若い芽)です。
スルフォラファンの含有量は通常のブロッコリーよりも多いと言われています。
まとめ
- ブロッコリーはビタミンCやスルフォラファンなど、健康効果の高い栄養素が豊富。
- 栄養を逃さない食べ方は「蒸す」か「レンジ加熱」がおすすめ。
- 冷凍やスプラウトも活用しながら、毎日の食事に取り入れやすい。
ブロッコリーは、ビタミンC、βカロテン、葉酸、カリウム、食物繊維など、栄養がぎゅっと詰まった優秀な野菜です。
さらに、スルフォラファンという抗酸化成分も含まれ、健康維持や美容にも大きな効果が期待できます。
栄養をしっかり摂るためには、「蒸す」や「レンジ加熱」がおすすめ。
普段の食事にうまく取り入れて、美味しく健康習慣に役立ててみてください。
なお、本記事は、一般的な栄養学・健康情報を基に作成しています。
記載内容はすべての方に同様の効果を保証するものではありません。
特定の疾患治療や健康改善を目的とする場合には、必ず医師や専門家にご相談ください。