料理愛好家の平野レミさんが考案した、一風変わった肉じゃがのレシピをご紹介します。
「食べれば肉じゃが」です。
一般的な肉じゃがは、肉や野菜を一緒に煮込んで作ります。
でもレミさんの肉じゃがは、ジャガイモと他の具材を別々に調理します。
電子レンジで蒸した丸ごとのジャガイモの上に、豚肉・玉ネギ・ニンジンで作った餡をかけていただきます。
このようにすると、ジャガイモが煮崩れせず、具材に味が絡みやすくなります。
(一部情報元:フジテレビ「発見!ウワサの食卓」2015年8月25日放映)
食べれば肉じゃがの作り方
「食べれば肉じゃが」のレシピです。
豚バラ薄切り肉 | 150g |
ジャガイモ | 中4個(500g) |
絹サヤ | 適量 |
水溶き片栗粉 | 片栗粉と水を大さじ1/2ずつ混ぜる |
玉ネギ | 1/2個(100g) |
ニンジン | 1/2本(70g) |
水 | 350cc |
和風だしパック | 1袋 |
砂糖 | 大さじ2 |
醤油 | 大さじ1と1/2 |
酒 | 大さじ1と1/2 |
- ジャガイモを水にくぐらせ、ラップで包む。電子レンジで15分加熱する。
- 玉ネギは、幅1センチくらいのくし切りにする。ニンジンは、3ミリくらいのイチョウ切りにする。豚肉は食べやすい大きさにする。絹サヤは塩ゆでする。
- Aを鍋に入れ、ひと煮立ちさせたら、豚肉を入れる。再び沸騰したらアクを取る。
すべての具材に火が通ったら、和風だしパックを取り除く。そしてBを加える。
さらに水溶き片栗粉でトロミをつける。これで餡が完成。 - 1のジャガイモの皮をキッチンペーパーを使ってむく。
これを皿に盛り、スプーンなどを使ってジャガイモを少し崩す。 - 4に3をかけ、絹サヤを散らしたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
食べれば肉じゃがの作り方
まず、ジャガイモの表面を濡らし、ラップで包みます。
そして電子レンジで加熱します。
私はレシピの半量で作ったので、ジャガイモは2個加熱したのですが、500w7分ほどで柔らかくなりました。
ジャガイモをレンジでチンしている間に、ジャガイモにかける餡を作ります。
玉ネギ・ニンジン・水・だしパックを鍋に入れ、火にかけます。
だしパックがなかったので、私は、水をだし汁に代えて作りました。
沸騰したら豚肉を加え、アクを取りながら、すべての具材に火を通します。
だしパックを使った場合は、ここで取り除きます。
そして、砂糖・醤油・酒で調味します。
仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつけたら、餡の完成。
上の写真のように、ちょっとゆるめのとろみがつきます。
餡にトロミをつけると、ジャガイモに味がよく絡むので、しっかり煮込んで味が染みたような肉じゃがになります。
電子レンジで加熱したジャガイモは、熱いうちにキッチンペーパーを使って皮をむきます。
そしてジャガイモを皿にのせます。
今度はスプーンを使って、上の写真のように、ジャガイモを軽く潰します。
このようにすると、上からかける餡が、ジャガイモに染み込みやすくなります。
ジャガイモの上に餡をかけ、絹サヤ(スナップサヤで代用)を飾ったらできあがり。
さっぱりとした味わいの肉じゃがが出来ます。
ごく普通の肉じゃがは、すべての具材を一緒に煮込んでいることもあり、全体的に味がまとまっています。
でもこの肉じゃがは、敢えてジャガイモそのものの味が強調されているところが、とても新鮮です。
味の染み具合で言えば、ジャガイモを一緒に煮込んだ方がやはり上ですが、これはこれで面白いと思います。
馴染みのある肉じゃがが、新しいおしゃれな料理になった感じがしていいですよ。
ところでこの「食べれば肉じゃが」には、レミさんが以前テレビで披露した「食べればコロッケ(上)」や「食べればカツサンド」と同じアイデアが、いかされています。
別々に調理した具材を混ぜて一緒に食べることで完成する、ユニークな時短料理です。